
山の日に寄せて、熊と森の未来を考えてみた。
こんにちは!
LOVST TOKYO・PRのアンです。
8月11日は「山の日」。「山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する日」として制定された祝日です。
普段、あまり身近に感じることがない山の存在。でも実は私たちの生活に密接に関わっていて、豊かな山があることで綺麗な水、空気、生態系などが守られています。
そんな中、LOVST TOKYOでは昨年から山の日に合わせて、野生生物や豊かな森を守るための活動をしている「日本熊森協会」への寄付キャンペーンを実施しています。
今回のStaff Blogでは、LOVST TOKYOが寄付キャンペーンを実施するに至った経緯や、日本の森が抱える問題について、改めてお話ししていきたいと思います!
きっかけは、社内会議でのひとこと
LOVST TOKYOが「日本熊森協会」への寄付キャンペーン実施することになったきっかけは、社内の方針を決める定例会議の中での、あるスタッフの何気ないひとことでした。
「最近、熊が人里や市街地に出てきてしまうニュースが多くて、心が痛みます…。本当は山で静かに暮らしたいはずなのに、なんでこんなことになってるんだろう。」
そんな声から始まった社内の小さな会話。蓋を開けてみると、そのスタッフだけでなく、その他のメンバーも同じように感じているということがわかりました。
そこから、「もしかすると、ユーザーの方も、同じように感じているのでは?」「じゃあ、LOVSTとして何かできないかな?」というアイデアに発展し、寄付キャンペーンを実施することが決まりました。
熊が街に現れる。それって熊のせい?

近年、頻繁に目にするようになってしまった “熊が人間の生活圏に出没した” というニュース。
一見すると、「熊が市街地にいるなんて危険!」「怖い」と思ってしまいがちですが、実はその背景には、人間の活動による山や森の環境の変化という深刻な問題があります。
日本熊森協会は、
豊かな森を失い、人工林では生きられない野生動物たちは、食糧を求めて里へ出てくるようになり、農作物被害も発生。地元の人々は悲鳴を上げ、野生動物たちは大量に駆除されています。
と現状について話しています。
(出典:日本熊森協会 https://kumamori.org/forest_crisis.html)
森に食べ物がなくなった熊は、「生きるため」に人の暮らす場所に近づき、結果、捕殺されてしまっています。
市街地に行く以外に生き残る道がないのであれば、どんなにリスクがあったとしても、山を降りて食べ物を探しに行く以外方法がないというのが、熊たちが置かれている状況なのです。
減少する自然林と豊かな里山

特に深刻な問題となっているのが、本来の熊の生息地である自然林の減少と、里山の荒廃です。
戦後の森林政策によって多くの自然林が人工林に置き換えられたことで、生物多様性は大きく損なわれてしまいました。人工林は、あくまで人が手を加え続けることを前提として作られているため、管理が行き届かなくなってしまうと、「死んだ林」になってしまうのです。
環境省によると、自然度の高い森林(自然林・二次林)は全国的に減少傾向にあり、生物多様性の質も劣化してきています。
(出典:環境省「生物多様性センター」の植生調査 https://www.biodic.go.jp/kiso/vg/vg_kiso.html)
さらに、過疎化や林業の衰退により、かつて人と自然の「つなぎ目」として機能していた里山も、今や荒れ放題になっています。
こういったことが重なり、熊を含めた野生動物たちにとって、日本の森は生き延びるのが過酷な環境になっていってしまっているのです。
私たちにできること
このような事実を知って、LOVST TOKYOでは「じゃあ、いま私たちにできることって何だろう?」と考えました。
「熊の保護活動に関心があっても、何から始めればいいのか分からないよね」「問題に共感しても、日々の生活の中では行動に移しづらいと思う」という意見もあり、まずは誰もが気軽に参加できる寄付キャンペーンを実施することに。
寄付キャンペーンの寄付先として選んだ「日本熊森協会」は、
-
クマたちが棲む豊かな森を次世代に繋ぐ、森を守る活動
- 放置人工林の間伐などを行い、大型野生動物の棲める奥山を再生する活動
- 捕殺するのではなく、共存を目指す野生動物の保護活動
など、幅広い活動を行っています。
「団体の理念にとても共感できるし、この活動を心から支援したい!」という想いのもと、今年も昨年に引き続き、「日本熊森協会」を寄付先として設定しています。
LOVST TOKYOでのお買い物が、小さなきっかけになれば
今回の寄付キャンペーンでは、より多くの方に LOVST TOKYOのアイテムを手に取っていただくため、全アイテムを8%OFFでご用意、さらにそこから売上の5%を寄付金に充てさせていただきます。
LOVST TOKYOのお客さまの中には、実際に熊が出没してしまっている地域にお住まいの方から、あまり身近に感じづらい方までいらっしゃるかと思います。
ですが、LOVST TOKYOでのお買い物を通して、すべての方が今日本の森が抱えているこの問題を共通の課題として捉え、意識を向けるきっかけになると嬉しいです。
今年の「山の日」が、山や森を想い、熊や自然と人の共存を考えるきっかけになりますように。
Save the Forest Campaign詳細はコチラ
\他にも読んでみてね!/
- 選択結果を選ぶと、ページが全面的に更新されます。